合気武術を学ぶ上で、一方的に教える・教わるという事はありません。 これはちょうど、合気武術の技を行うのにどちらか一方の意図だけでは成り立たないのと同じです。 お互いの合意による相互作用によって、学びの場が形成されるという…
稽古産新
稽古という語は、『稽古産新:古(いにしえ)を稽(かんが)え、新しきを産む』という言葉から来ています。 合気武術は「習ったからできる」「覚えたからできる」というものではなく、自ら掴み取らなくてはなりません。 …
身体を通して学ぶ
努力と成長 私たちの稽古では、始めに体の鍛錬を行います。 これは「重心を支える力」と「手首の返し」を身に付けるためです。 これらの力が不十分なために技が掛かりきれないことがよくあります。 逆に、きちんと力が身についてくれ…
武術と武道の違いは何か
「術なき道は空論、道なき術は危険」 これは作家で歴史家の加来耕三さんの言葉です。 加来さん本人も合気道をはじめ、武術に造詣の深い方です。 加来さんご自身の体験から紡ぎ出された言葉として、とても良く表されていると思います。…
あらためて、合気について
1. 私たちの稽古の中心にして最大の到達点である「合気」について、あらためて考察してみたいと思います。 というのも、「合気を修得すること」が目的であることを忘れてしまうと、相手を投げる・関節をきめることが第一命題になって…
日本人的道具観
⒈ 古来日本では、道具はあくまで扱う人が主体であって、身体の動きを効率的に仕事に変換することを目的に造られていると言われています。 大工さんなどの昔ながらの職人は、ノミや槌は軽く持って必要以上の力を入れないようにして扱う…
上達論
教える側は、数ある項目を一つずつお伝えしていきます。 これは「足し算」的な増加を基準にしています。これを「算術級数的」増加といいます。 ⇒例. y=x (1→2→3→4→…) それに対して、実際の上達は「幾…