研究ノート

 

免責事項

研究ノートに関する記事は、執筆者の体感や感想を述べたものである事をご理解ください。
従って、理論の根拠を示したり、検証を行う事は別の機会に譲ります。

また、ここでは「合気」「呼吸」「丹田」といった抽象度の高い言葉を、働きを持たせるために限定的な意味で紹介しております。
何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

なお、ここで戴いたご指摘やコメントはありがたく拝読させていただきますが、必ずしも返答するとは限りません。併せてご理解いただきますようお願い申し上げます。

MIND SET -心構え-

  • 稽古中に言ってはいけないこと - 稽古中にあまり言ってはいけない言葉があります。 それは、こんな言葉です。 「難しい」 「できない」 「どーせムリ」 「難しい」と言い続けると、 技を身に付けるのがどんどん難しくなり、 「できない」と言って、 自分の可能性…
  • 稽古の目的 - 合気武術を身につける目的は、新しい身体の遣い方を習得することにあります。 相手に勝つことでも、いろんな技を覚えることでもありません。 武術的に理にかなった身体の遣い方を知ることで、普通には出来ないことが出来るようになりま…
  • 武道を稽古する目的 - 皆さまこんにちは。 合気武術 仙心会の平田です。 武道(武術)を稽古する目的について、 前にもやった気もしますが あらためて考えてみたいと思います。   1. 武道(武術)は稽古を通して多くのことを学びます。 …
  • 仙心会合気武術の隠れたテーマ② - 前回のブログの続きです。 タイトルの「隠れたテーマ」というのは全身を均一に遣うことを指します。   1. 全体一致(と呼ぶ事にします)は、合気武術への理解を深めるのにも役立ちます。 自分の体が居付いている(力が…
  • 仙心会合気武術の隠れたテーマ① - 1. 「隠れたテーマ」なんて言うと物々しいタイトルですが、それは『全身を均一に遣う』という事です。 武術研究家の甲野善紀先生は「うねらない、ねじらない、ためない」身体の遣い方を掲げていらっしゃいますが、それを仙心会流に解…
  • 武道と格闘技の違い - 前回のブログの内容に対して質問をいただきましたので、なるべく的確にお答えしたく、考察も交えて綴ってみたいと思います。 1.武道(武術)の概要 Wikipediaによれば、 “武道は(中略)、人を殺傷・制圧する…
  • 上達における4つの視点 - 合気武術の上達において、私は大きく分けて四つの視点があると考えます。   1. まず一つ目には、「自分自身を“正確に”把握する」という事です。 自分自身の事は、自分で思っているほど理解出来ていない事が多く、 ち…
  • 仙心会における「合気」の定義 - 「合気」の位置付け 私(平田)の師匠である故 森文夫先生は、『潜龍会合気道技法研究ノート ー武術としての合気道技法を求めてー』(web 上で公開) の中で次のように仰っています。 言い切ってしまいますと、狭い意味での技術…
  • ”勝ち負け”に関して - 謙虚に稽古する 私が合気道を好きな理由の一つに、試合が無いからということがあります。 合気道には大本教という宗教の影響が色濃くあり、争わない武道であることから試合をしないのだそうです。 合気道だけに限らず、型(*)を重視…
  • 感覚の深化 - 稽古が進めば、感覚の鋭さが重要になってきます。 まさにセンスの問題ですね。   体性感覚《丹田》 相手に浮きを掛けるとき、自分から不安定状態を作って相手の重心を不安定にします。 自分が不安定に耐えられる様になっ…
  • 教えること、教わること - 合気武術を学ぶ上で、一方的に教える・教わるという事はありません。 これはちょうど、合気武術の技を行うのにどちらか一方の意図だけでは成り立たないのと同じです。 お互いの合意による相互作用によって、学びの場が形成されるという…
  • 稽古産新 - 稽古という語は、『稽古産新:古(いにしえ)を稽(かんが)え、新しきを産む』という言葉から来ています。   合気武術は「習ったからできる」「覚えたからできる」というものではなく、自ら掴み取らなくてはなりません。 …
  • 身体を通して学ぶ - 努力と成長 私たちの稽古では、始めに体の鍛錬を行います。 これは「重心を支える力」と「手首の返し」を身に付けるためです。 これらの力が不十分なために技が掛かりきれないことがよくあります。 逆に、きちんと力が身についてくれ…
  • 武術と武道の違いは何か - 「術なき道は空論、道なき術は危険」 これは作家で歴史家の加来耕三さんの言葉です。 加来さん本人も合気道をはじめ、武術に造詣の深い方です。 加来さんご自身の体験から紡ぎ出された言葉として、とても良く表されていると思います。…
  • あらためて、合気について - 1. 私たちの稽古の中心にして最大の到達点である「合気」について、あらためて考察してみたいと思います。 というのも、「合気を修得すること」が目的であることを忘れてしまうと、相手を投げる・関節をきめることが第一命題になって…
  • 日本人的道具観 - ⒈ 古来日本では、道具はあくまで扱う人が主体であって、身体の動きを効率的に仕事に変換することを目的に造られていると言われています。 大工さんなどの昔ながらの職人は、ノミや槌は軽く持って必要以上の力を入れないようにして扱う…
  • 上達論 - 教える側は、数ある項目を一つずつお伝えしていきます。 これは「足し算」的な増加を基準にしています。これを「算術級数的」増加といいます。 ⇒例. y=x (1→2→3→4→…)   それに対して、実際の上達は「幾…

 

TECHNIQUES -技法-

  • 身体の使い方の発展 - “居付き”を取り去る ”居付く”とは、無駄な力が入っているために技に有効な動きができなくなっている状態です。 居付きを取り去るには、身体全体が程よく緊張しているのが良いと思います。 建築の言葉にテンセグリティモデルという…
  • ”浮き”の稽古「腰投げ」 - 浮きを掛ける 相手の襟を掴み、浮きをつくる3ステップの要領で浮きを掛けます。   崩す 相手の襟を掴んだ手をかえして、しっかり浮きが掛かったら、持ち手を90度回転させて崩します。   腰をつける 崩し…
  • 抑え技について - 一点掛け、二点掛け 合気道の技の特徴は一点掛け、つまり一点からの操作によって相手を崩すところにあります。 どういうことかと言うと、現代柔道と比較して考えれば、現代柔道の技は二点掛けの技が多く、一点の操作(袖を引く等)操作…
  • 技の分類 -
  • 「浮き」をつくる3ステップ - “浮き”は、まず自分につくり、次に相手の中につくります。 ステップ1 立った状態で膝を持ち上げます。 片膝ずつだと簡単ですが、これを両膝同時に行います。 すると、当然身体が下がります。 エレベーターが下がる瞬間の様に、身…
  • 「浮き」について - “浮き”とは “浮き”は、相手の重心を奪い、合気状態を創り出すためのメインテクニックです。 手順に従って浮きを感得すれば、あらゆる場面で有効な合気を創り出すことができます。 浮きが掛かると、技の受け手にはこれまで味わった…
  • 仙心会合気武術の隠れたテーマ① - 1. 「隠れたテーマ」なんて言うと物々しいタイトルですが、それは『全身を均一に遣う』という事です。 武術研究家の甲野善紀先生は「うねらない、ねじらない、ためない」身体の遣い方を掲げていらっしゃいますが、それを仙心会流に解…