謙虚に稽古する 私が合気道を好きな理由の一つに、試合が無いからということがあります。 合気道には大本教という宗教の影響が色濃くあり、争わない武道であることから試合をしないのだそうです。 合気道だけに限らず、型(*)を重視…
感覚の深化
稽古が進めば、感覚の鋭さが重要になってきます。 まさにセンスの問題ですね。 体性感覚《丹田》 相手に浮きを掛けるとき、自分から不安定状態を作って相手の重心を不安定にします。 自分が不安定に耐えられる様になっ…
技の分類
抑え技について
一点掛け、二点掛け 合気道の技の特徴は一点掛け、つまり一点からの操作によって相手を崩すところにあります。 どういうことかと言うと、現代柔道と比較して考えれば、現代柔道の技は二点掛けの技が多く、一点の操作(袖を引く等)操作…
教えること、教わること
合気武術を学ぶ上で、一方的に教える・教わるという事はありません。 これはちょうど、合気武術の技を行うのにどちらか一方の意図だけでは成り立たないのと同じです。 お互いの合意による相互作用によって、学びの場が形成されるという…
”浮き”の稽古「腰投げ」
浮きを掛ける 相手の襟を掴み、浮きをつくる3ステップの要領で浮きを掛けます。 崩す 相手の襟を掴んだ手をかえして、しっかり浮きが掛かったら、持ち手を90度回転させて崩します。 腰をつける 崩し…
身体の使い方の発展
“居付き”を取り去る ”居付く”とは、無駄な力が入っているために技に有効な動きができなくなっている状態です。 居付きを取り去るには、身体全体が程よく緊張しているのが良いと思います。 建築の言葉にテンセグリティモデルという…
稽古産新
稽古という語は、『稽古産新:古(いにしえ)を稽(かんが)え、新しきを産む』という言葉から来ています。 合気武術は「習ったからできる」「覚えたからできる」というものではなく、自ら掴み取らなくてはなりません。 …
身体を通して学ぶ
努力と成長 私たちの稽古では、始めに体の鍛錬を行います。 これは「重心を支える力」と「手首の返し」を身に付けるためです。 これらの力が不十分なために技が掛かりきれないことがよくあります。 逆に、きちんと力が身についてくれ…
武術と武道の違いは何か
「術なき道は空論、道なき術は危険」 これは作家で歴史家の加来耕三さんの言葉です。 加来さん本人も合気道をはじめ、武術に造詣の深い方です。 加来さんご自身の体験から紡ぎ出された言葉として、とても良く表されていると思います。…