1. 私たちの稽古の中心にして最大の到達点である「合気」について、あらためて考察してみたいと思います。 というのも、「合気を修得すること」が目的であることを忘れてしまうと、相手を投げる・関節をきめることが第一命題になって…
日本人的道具観
⒈ 古来日本では、道具はあくまで扱う人が主体であって、身体の動きを効率的に仕事に変換することを目的に造られていると言われています。 大工さんなどの昔ながらの職人は、ノミや槌は軽く持って必要以上の力を入れないようにして扱う…
上達論
教える側は、数ある項目を一つずつお伝えしていきます。 これは「足し算」的な増加を基準にしています。これを「算術級数的」増加といいます。 ⇒例. y=x (1→2→3→4→…) それに対して、実際の上達は「幾…
上達のための四つの視点
合気武術の上達において、私は大きく分けて四つの視点があると考えます。 1. まず一つ目には、「自分自身を“正確に”把握する」という事です。 自分自身の事は、自分で思っているほど理解出来ていない事が多く、 ち…
合気上げにおける「手の内」の研究
合気上げ(挙げ)は“座り技呼吸法”とも呼ばれ、合気を稽古する上で最も基本となる稽古法です。ここでは、手を取らせる瞬間の操作と、手の内の操作について、現時点での考察を述べたいと思います。 (当会での合気上げは…